先日新しいタロットが届きました。
実は去年の秋ごろからTrueblack Tarotのクリエイターさんが
新しいタロットを作るための資金を集めるのに
クラウドファンディングを行っていました。
短い期間でなんと数千万円の資金が集まって、
今年に入って制作が始まりました。
そしてこの一年かけて制作されたタロットが
先月、私の手元に届いたのです。
Ephemere - 人生は儚い夢であり、つかの間の時間。
（私が地上で休むのは、）こんなにも短い時間だというのに、なぜ露を儚いと思ったのか。
- アメリカの詩人 Adelaide Crapsey の 「Verse」より
箱にこんな詩が書かれています。
タロットの名前は「Ephemere（エフェメール）」、
フランス語で「つかの間」や「はかなさ」を表します。
Trueblack Tarot がその名のとおり黒なら、
こちらは白い世界観が美しいです。
このタロットについて制作者のArthur Wangが
書いている紹介文の訳が難しいので
そのまま直訳してみました。
エフェメアは、人類が最も永遠で時代を超越した敵を征服する旅の中で創造し伝えていく物語、伝統、遺産を表しています。
人生のはかなさと一時性。半ば忘れかけていた夢の感情を呼び起こす情景、霧の中に消えていく人物像、そして無限の時間を超越したこれらの絵画は、私たちの人生のつかの間の質と私たちが残した記憶を反映しています。
古典的な「愚者の旅」の代わりに「英雄の旅」として再考されました。
世界最古の英雄の物語として知られる「ギルガメッシュ叙事詩」では、死と自分自身の儚さを克服するための英雄の闘いを中心にしているのと同じように、このタロットは決意、闘争、失敗、そして私たちがどのようにして先に進むためのピースを拾うかといういつの時代にも共通するストーリーが含まれています。
ライダーウェイト版のタロットを原型として作られていますが、
ライダーウェイト版の大アルカナが「愚者の旅」なら、
こちらは「英雄の旅」としてデザインし直されたもの。
と言ったら一番ぴったりかもしれません。
世界最古の物語と言われているギルガメッシュ叙事詩をベースに、
大アルカナの22枚のカードの順序を並べ直し、
そしてカードの名称もそれに合わせて変えています。
大アルカナは以下のとおり3枚ずつワンセットで
ひとつの段階、ひとつのストーリーのように
意味が繋がっているんだそうです。
* 起源（愚者）、夢（魔術師）、召喚（正義）
* 戦士（女帝）、錬金術師（女教皇）、守護者（法王）
* 航海者、お菓子？（悪魔）、宿敵（タワー）
* 不明瞭 /曖昧（月）、火傷（力）、治療者（節制）
* 探求者（隠者）、対比（恋人達）- 男女 男男 女女
* 抵抗（スター）、最高潮（審判）
* 勝者（皇帝）、犠牲（吊るされた男）、喝采（太陽）
* 死（死神）、遺産（世界）、つながり/続き（運命の輪）
死（死神）の後に遺産（世界）があるのは、
その人生で得たものを遺産として残していくのかな。
そしてその後、最後は次の人生に続いていく、
また生まれ変わるんでしょうか。
と同時に、生まれ変わりの終わりも
表しているのかもしれません。
タロットの名前が「儚さ」を表すのは、
人生自体の儚さを表しているような。
そもそも人生自体が夢のようなもの。
もっと冒険したり楽しんでいい。
それを伝えているような
そんな感じがしました。
各カードの意味はブックレットに書かれていて、
大アルカナは各カードに対応する
ライダーウェイト版のカードも書かれています。
ライダーウェイト版と共通する意味もあれば
このタロットオリジナルの意味もあって面白いです。
Google翻訳アプリを使えば
だいたいの意味は分かると思います。
世界観がある素敵な表現が多いので
英語を勉強のために原文を読んでみてもいいですね。
試しに占ってみました。
おもしろいタロットだからいつもと違う質問を作ってみました。
私はこの世界でどんな役割を担っていますか？
死のカード。
ライダーウェイト版の死神に対応するカード。
死は人生という物語の終わり。
でもそれは人生を新たな物語へと
変容させるものでもある。
そして私達の人生は後に続くものの
基盤にもなっていく。
それはすべての旅において
避けられない変化。
始まりから終わりへ、
そして再び終わりから新たな始まりへ。
新たな成長のために何かを捨てる、手放す、
そんなメッセージも書かれていました。
詳しく意味を確認していくと、
私自身が生まれ変わること。
人々を生まれ変わらせること。
そんな役割があるようです。
私自身が要らないものを捨てて
何度も生まれ変わっていくことで
人々が思い込みや怖さや不安を手放すことを
サポートしているのかもしれません。
私の中で「生まれ変わる」とは、
本来の自分に戻っていくこと。
見失ってしまった自分に戻っていくこと。
戻るために要らなくなった思い込みを
リセットしていくこと。
前々から「生まれ変わり」というキーワードは
自分を占うと出ていました。
生まれ変わりはホロスコープでいうと
蠍座や8ハウスですよね。
そこに星が多いことと一致していて
興味深い結果でした。
この死のカードは逆位置で出ていました。
私自身まだまだ要らなくなった思い込みを手放すために
もっともっと好きなことをしていい。
もっともっと直感的に生きて、
自分を満たしていこう。
そんなメッセージが出ていました。
ここは海王星な人っぽいですね。
▼こちらのタロットは公式サイトから購入できます
▼前作のタロットはこちら
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